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- 揚げ物などの付け合わせとして
- お好み焼きの具材として
- ロールキャベツとして
ほんのりとした甘みとシャキシャキとした食感、ビタミンやミネラル類も豊富で食卓には欠かせないキャベツ。
家庭菜園でも「作ってみたい!」と大人気の野菜なのですが、
- どうやって作ればいいのかよく分からない
- 害虫とかも多くて難しそう
- うまく結球してくれるか?不安
管理人情報
・週末農業歴5年・WEBマーケティング歴3年
・見習い副業ライター
週末にレンタル農園を利用することで
年間30種類以上の野菜を栽培し続けている
週末農業家。
管理人が栽培した野菜たち
「家庭菜園でのキャベツの作り方を詳しく教えて欲しい!」
そんなあなたのために、
- 年間栽培スケジュールと栽培手順
- 代表的な害虫の種類と対策
- キャベツが巻かない原因と対策
について解説します。
キャベツは害虫や病気が多いので、家庭菜園では難しいとされる野菜の1つですが、
しっかりと害虫対策さえすれば、手間はそんなにかからず、意外と簡単に本格的なキャベツが収穫できます。
※私の畑で実際に栽培したキャベツです!
採れたての新鮮なキャベツは抜群に美味しいので、
みなさんもぜひ、キャベツ作りにチャレンジしてみてくださいね!
年間栽培スケジュールと栽培手順
キャベツは暑さに弱く気温が上がってくると病害虫も増えるので、種まきをする時期がとても重要です。
また、追肥や病害虫の対策をしっかりやっておかないと、うまく収穫することができません。
そこでここでは、
- 収穫までの栽培スケジュール
- 基本的な栽培手順
これらを実際の写真を交えつつ、分かりやすく解説していきますので、ぜひとも参考にしてください。
種まきから収穫までの栽培スケジュール
キャベツは春・夏・秋の3回、種まきができますが、育てやすいのは涼しくなる季節に種まきをする秋まきがおすすめです。
春まきの栽培スケジュール
- 種まき 2月中旬~3月中旬
- 定植 4月初旬~中旬
- 収穫 6月初旬~7月
夏まきの栽培スケジュール
- 種まき 7月初旬~8月初旬
- 定植 7月下旬~8月下旬
- 収穫 10月初旬~11月
秋まきの栽培スケジュール
- 種まき 9月下旬~10月
- 定植 11月~3月
- 収穫 5月下旬~6月
基本的な栽培手順
種まきから定植、収穫まで、基本的な栽培の流れについて解説します。
種まき
キャベツは畑に直まきして栽培するのではなく、育苗箱やポットで発芽させてから、苗を畑に定植させる栽培法が一般的です。
◆ 育苗箱 出典:楽天の販売サイトより画像を引用
土は市販の野菜用の土を使えばOK。
育苗箱に植える場合は、深さ1cmぐらいの溝を掘って、1粒ずつ1cm間隔で筋まきして薄く(5mmぐらい)覆土して、たっぷり水やりをしてください。
ポットに植える場合は、3~4カ所を1cmぐらいの深さで押しこむ感じで穴を作り、それぞれの穴に1粒ずつ種をまき、薄く(5mmぐらい)覆土して、たっぷりと水やりすればOKです。
育苗箱やポットでは、本葉が5~6枚ぐらいに成長するまで苗を育てます。
土づくり~定植
定植する2週間ぐらい前から、以下の手順で土作りをして、定植の準備をしておきます。
- 定植の2週間前 苦土石灰を散布して耕す
- 定植の1週間前 堆肥をまいて深く耕す
本葉が5~6枚になったら移植ゴテを使って、苗を株間40cmぐらいあけて定植します。
※株間40cmぐらいで、あらかじめ移植する場所に穴を掘っておく。
※移植ゴテを使って苗を定植する
定植後は忘れずに、しっかり水やりしてください。
追肥・土寄せ
追肥は定植してから3週間後ぐらいに1回、結球がはじまる前ぐらいにもう1回、化成肥料を株元にパラパラとまいて、しっかりと土寄せしてください。
※定植後3週間後に追肥
※追肥のあとは、しっかりと土寄せ
収穫
収穫の目安は、手で押してみて固くなっているぐらいがちょうどよい時期です。
小さくても固くなっていれば、もうそれ以上は大きくならないので、早めに収穫してしまいましょう。
採れたての、みずみずしいキャベツはとっても美味しいです!
プランターでのキャベツ栽培
◆ ミニキャベ 出典:トキタ種苗のサイトから画像引用 http://www.tokitaseed.co.jp/bai.php?varietycode=4044
◆ このみ姫 出典:タキイのサイトから画像引用 https://shop.takii.co.jp/products/detail/ACA06A-1190-785-217-09
プランターサイズの目安
- 鉢植え(深鉢) 直径30cm×深さ30cmぐらい 株数の目安=1株
- 横長タイプの鉢 60cm×30cm/深さ30cmぐらい 株数の目安=2株
育て方は、畑での栽培方法と同じように追肥を2回(2週間毎が目安)実施して、表面を押してみて固くなってきたら収穫です。
代表的な害虫の種類と対策
食べると美味しいキャベツは、虫たちにとっても美味しいご馳走です。
ここでは、キャベツを大好物とする
- アオムシ
- ヨトウムシ
- アブラムシ
代表的な3つの害虫たちについて、
それそれの特徴と対策方法を解説していきます。
アオムシの特徴
一般的には「モンシロチョウ」の幼虫のことを「アオムシ」と呼び、アブラナ科の植物を好んでよく食べます。
- キャベツ
- ダイコン
- 小松菜
- ブロッコリー
- 白菜
これらはみんなアブラナ科の野菜なので、アオムシにとっては格好のエサとなります。
アオムシの発生時期
アオムシは、春先の4月から梅雨どきの6月にかけて発生し、
特に5~6月にかけて多く発生します。
そのあと、真夏の暑い時期は減少するのですが、涼しくなる9月から11月にかけて再び増え始めます。
アオムシ被害の対策方法
アオムシからキャベツを守るための、主な対策方法は、
- 卵の段階で潰してしまう
- 卵を産ませないように防護する
- 農薬をまく
これら3つそれぞれの対策について詳しく解説していきます。
卵の段階で潰してしまう
アオムシの対策で最も有効なのは、 卵の段階から手でつぶしてしまうこと。
ちょっと手間はかかってしまいますが、これが最も確実な方法です。
◆ モンシロチョウの卵
細長い形をした1mmぐらいの黄色い卵(最初は白い)をキャベツの葉の裏側に産みますので、見つけたら丁寧に潰していきましょう。
卵を産ませないように防護する
アオムシの卵は成虫であるモンシロチョウが葉っぱに産卵するので、
モンシロチョウの侵入を寒冷紗で防ぐ! これがとても有効です。
寒冷紗で覆ってしまいましょう。
農薬をまく
あまり使いたくないかもしれませんが、農薬を使ってしまうのも効果大です。
使用する農薬としては
「オルトラン水和剤」
噴霧して使う場合には、水で薄めて噴霧器で葉っぱに直接噴霧しましょう!
ヨトウムシの特徴
ヨトウムシは漢字で「夜盗虫」と書き、その名前の通り昼間は土の中に身を潜めていて、
夜になると土の中から出てきてキャベツの葉っぱを食べてしまう害虫です。
キャベツに限らず、ナス科、ウリ科、マメ科、根菜類、葉菜類、ほとんどの作物に発生するから厄介です。
成虫になるとヨトウガと呼ばれる蛾となって、キャベツの裏側に大量の卵を産み付けます。
ヨトウムシの発生時期
ヨトウムシは2世代にわたって繁殖し、なかでも発生しやすい時期は
4〜6月、9〜11月の2回。
この時期はとくに注意をして、しっかり害虫対策をしましょう!
ヨトウムシ被害の対策方法
ヨトウムシからキャベツを守る主な対策方法は、ヨトウムシの卵に対する対策に加えて、
成虫を捕獲する方法があります。
- 卵の段階で潰してしまう
- 卵を産ませないように防護する
- 地中の成虫を捕殺する
これら3つそれぞれの対策について、詳しく解説していきます。
卵の段階で潰してしまう
ヨトウムシは葉っぱの裏側に直径0.5~0.6mmの卵を大量に産み付けます。
◆ ヨトウムシの卵 出典:https://agri.mynavi.jp/2019_05_16_70316/から画像を引用
目で見てすぐに分かるので、キャベツの葉っぱの裏側をよく観察して、
見つけたら卵の段階で潰してしまいましょう!
卵を産ませないように防護する
アオムシ対策のときと同じように、寒冷紗をかけてヨトウガの侵入を防ぎ、卵を産ませないようにしてしまう対策です。
寒冷紗で覆ってしまう。
地中の成虫を捕殺する
ヨトウムシは、昼間は出てこないので、「米ぬか」を使ったトラップを仕掛けて捕殺する方法があります。
◆ 米ぬかトラップ 出典:https://agri.mynavi.jp/2019_05_16_70316/から画像を引用
「米ぬか」にはヨトウムシを引き寄せる作用があり、またヨトウムシは米ぬかを消化できないため、米ぬかトラップの中で捕殺してしまうという作戦です。
米ぬかはナメクジも引き寄せてしまうので注意が必要です。
アブラムシの特徴
アブラムシはキャベツの葉っぱに群れをなして発生し、葉の汁を吸って生育を阻害したり、ウィルス性の病気をもたらすので、とても厄介です。
また、肥料として窒素を与えすぎるとアミノ酸が増えるため、このアミノ酸を好物とするアブラムシを引き寄せてしまうので注意しましょう!
アブラムシの排泄物が好きなアリとは共生関係にあって、アリはアブラムシを守っているので、アリを駆除すれば、アブラムシも減らすことができます。
アブラムシの発生時期
1年を通して発生しますが、真夏の暑さには弱く、
特に多くなるのは4~6月、9~10月。
短期間で一気に増殖する繁殖力があるので、注意が必要です。
アブラムシ被害の対策方法
アブラムシからキャベツを守る主な対策方法は
- 園芸用の殺虫剤を使う
- 牛乳で窒息させる
- 天敵を利用する
これら3つの対策について、それおぞれ詳しく解説していきます。
園芸用の殺虫剤を使う
アブラムシは寒冷紗などで防護することはできないので、発生したらシンプルに園芸用の殺虫剤で駆除してしまいましょう。
市販品であれば「ベニカスプレー」がおすすめです。
◆ ベニカスプレー 出典:住友化学園芸:https://www.sc-engei.co.jp/guide/detail/1387.htmlより画像を引用
牛乳で窒息させる
殺虫剤に抵抗のある人におすすめなのが、
牛乳を噴霧したときにできる薄い膜に、アブラムシを閉じ込めて窒息させる というやり方。
ただし牛乳はそのまま放置してしまうと、悪臭や腐敗のもとになるので、
しっかり洗い流してください。
牛乳の代わりに石鹸水を使ってもOKです。
天敵を利用する
天敵として有名なテントウムシ。
このようにアブラムシを食べてくれます!
テントウムシをうまく捕まえられるなら、
キャベツ畑に放ってアブラムシを駆除させましょう。
テントウムシ1匹で10匹以上のアブラムシを捕食します。
キャベツが巻かない原因と対策
せっかく苦労して育てたキャベツ。
内側の葉っぱがうまく巻いてくれないと、収穫すらできません。
ここでは、キャベツが巻かない主な原因として、
- 種まきや定植の時期が遅れた
- 害虫に食べれてしまった
- 外葉を取ってしまった
これら3つそれぞれについて、解説していきます。
種まきや定植の時期が遅れた
キャベツは15~20℃ぐらいの冷涼な気候を好み、
温度が低すぎても高すぎても結球に影響を与えてしまいます。
特に秋植えの場合、寒くなる前の10月には外葉を十分大きく成長させておかないとうまく結球してくれませんので、種のまき遅れや定植が遅れないように、あらかじめしっかりと栽培計画を立てておきましょう。
害虫に食べられてしまった
「シンクイムシ」と言って、キャベツの芯の部分を食べてしまう虫がいます。
このシンクイムシ、幼虫がキャベツの芯部に食入して芯止まりしてしまい、外葉が大きくなっても全く結球しません。
対策としては、定植後しばらくは寒冷紗などの防虫ネットを張っておくか、定植するときの植え穴に
「ダントツ粒剤」
のような殺虫剤を埋め込んでおくことが有効です。
植穴の中にダントツ粒剤を埋め込む
外葉を取ってしまった
キャベツの大きな外葉は結球しませんが、害虫などに著しく浸食されていない限りは、
絶対に取ってはダメです。
外側の葉をしっかり大きく成長させることで、光合成できる面積が広がり、多くの栄養素を内側の葉に供給して結球を促進するので、できる限り外葉は大きく成長させましょう。
外葉には害虫が付きやすいので、しっかり害虫対策することも重要です。
まとめ
しっかり結球したキャベツは畑のなかでも存在感があり、
収穫するのがとても楽しい野菜です。
プランターでもミニキャベツであれば栽培できるのですが、
やっぱり広々とした畑で、のびのびと大きく育てた方が、良いキャベツを収穫できます。
自宅に畑を作るスペースがない場合は、レンタル農園(貸し農園)を利用してみるのもおすすめです。
ただ畑を借りるだけなら、アドバイザーはいませんが、市民農園が安くておすすめです。
民間の貸し農園では「シェア畑」が有名で、アドバイザーがしっかりサポートしてくれます。