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「市民農園」や「体験農園」といった言葉をよく耳にするのですが、
実際には、どんな違いがあるのでしょうか?
- 市民農園って自治体が貸してくれる畑なの?
- 体験農園とは何が違うのかな?
- 貸し農園とかレンタル農園との違いは?
この記事では
そのような疑問にお答えします
管理人情報
・週末農業歴5年
・WEBマーケティング歴3年
・見習い副業ライター
週末にレンタル農園を利用することで
年間30種類以上の野菜を栽培し続けている
週末農業家。
管理人が栽培した野菜たち
「市民農園や体験農園の違いが知りたい」
そんな疑問をもつあなたに、
- 市民農園の定義
- 市民農園と体験農園の違い
- 体験農園の意外な盲点
について解説します。
ちまたには、「市民農園」「体験農園」「貸し農園」など、似たようなイメージの言葉が多くあふれていて
実際にその定義まで正しく理解している人はとても少ないのです。
詳しく調べると意外な盲点があったりします。
この記事を参考にして頂き、
「市民農園」や「体験農園」の違いをよく理解してから、あなたに合った農園を利用しましょう!
市民農園の定義と歴史
私はこれまでずっと、市民農園は貸し農園のなかの1つで、
- 市民農園
市町村などが運営する貸し農園 - 農業体験農園
農家が運営する貸し農園 - シェア畑、マイファームなど多数
民間が運営する貸し農園
「市町村が運営する貸し農園=市民農園」
だと思っていました。

農林水産省のHPから分かった市民農園の定義
これは農林水産省のホームページからの引用ですが、
市民農園とは、サラリーマン家庭や都市住民の方々が、レクリエーションや生きがいづくり、生徒・児童の体験学習などの多様な目的で、小面積の農地を利用して野菜や花を育てるための農園のことをいいます。
我が国では市民農園と呼ばれるほか、「ふれあい農園」や「農業体験農園」などいろいろな愛称で呼ばれています。
現在では、市町村や農協、農業者、企業等が主体となり市民農園を開設しています。
市町村、農協、農業者、民間の企業など、どこが主体の農園か?は関係なく「市民農園」を開設しているので、
- 農業体験農園
- シェア畑
- マイファーム
実は、これらの3つはどれも「市民農園」だったのです。
「市町村が運営する貸し農園=市民農園」も厳密にいうと間違いなのです。
市民農園の歴史
市民農園は、かつては地方公共団体や農協だけが運営する貸し農園でした。
- 平成元年
「特定農地貸付けに関する農地法等の特例に関する法律」
地方公共団体や農協の特例法律 - 平成2年
「市民農園整備促進法」
農機具庫や休憩所等の整備促進 - 平成17年
「特定農地貸付法の改正」
地方公共団体や農協以外でも可能に - 平成30年
「都市農地の貸借の円滑化に関する法律(都市農地貸借法)」
都市農地を活用した開設の仕組み化
平成30年以降に民間の貸し農園が拡大しました。

市民農園と体験農園の違い
市民農園と体験農園の違いとは?
体験農園は市民農園の中の1つの形態です
体験農園については農林水産省のHPにて、このように書かれています。
その利用形態は、利用者が小面積に区分けされた農地を借り受けて農作物を栽培するものと、農地を借り受けずに、農園の開設者である農家の指導を受けながら、植付けから収穫までの一連の農作業を体験するいわゆる「体験農園」と呼ばれるものの2種類に分けられます。
つまり、市民農園の中の1つの形態が体験農園です。
市民農園と体験農園は違うものではなく、市民農園の中の1つが体験農園です。
市民農園には2つの形態がある
- 農地を借り受けて作物を栽培
- 農地を借り受けずに農作業を体験
=「体験農園」

体験農園の特徴
体験農園の最大の特徴は、以下の2つです。
- アドバイザーが指導してくれる
- 農機具や農資材を貸してくれる
一方で他の市民農園より、利用料金が割高なのがデメリットです。
貸し農園の料金については、【コスパ最強の貸し農園はこれ!】料金の相場と目的に合った選び方を徹底解説 にて解説しています。

体験農園の種類
体験農園の種類は大きく分けて2つあります。
- 農家が主体のもの
「農業体験農園」 - 民間企業が主体のもの
「シェア畑」「マイファーム」
など、その他多数。
農業体験農園
農業体験農園の主な特徴は以下の3つです。
- プロの農家が指導
- 農薬や肥料を使う慣行栽培
- 決まった作物を栽培
東京近郊に集中しているのに、比較的安く利用できるのが魅力です。
シェア畑
シェア畑の主な特徴は以下の3つです。
- 専属のアドバイザーが指導
- 有機肥料を使う有機栽培
- 決まった作物を栽培
値段はやや高めですが給水やトイレ設備が充実してます。
マイファーム
マイファームの主な特徴は以下の3つです。
- 専属のアドバイザーが指導
- 有機肥料を使う有機栽培
- 自由に作物を栽培
好きな作物を自由に栽培できるのが、おすすめポイントです。
市民農園(体験農園も含む)の意外な盲点
体験農園も含めた市民農園において、意外と盲点となっているのが
原則として、栽培した野菜を販売できないことです。
メルカリなどのフリマアプリを利用すれば、今では個人でも簡単に野菜を販売できるのですが、
特定農地貸付法第2条第2項第2号に
営利を目的としない農作物の栽培の用に供するための農地の貸付けであること。
と明記されているため、営利目的で販売する場合には注意が必要です。
食べきれなくて余った野菜など、売りたくなりますが、原則NGです。
一方で、農林水産省の「市民農園の整備の推進に関する留意事項について」の中では、
趣味的な動機による農作物の栽培のために農作業を行う場合であれば、市民農園を円滑に運営していく観点から、自家消費量を超える農産物の直売所等における販売など、その他の副次的な行為まで制限を課すものではないと解される。
と明記されており、
自家消費量を超えるものであれば必ずしも販売不可ということでもないので、
詳しくはそれぞれの農園に確認してみてください。
まとめ:初心者には体験農園がおすすめ
市民農園と体験農園については、その定義に違いがあるわけではなく、
体験農園は市民農園のなかの1つの形態
であり、その特徴は
- アドバイザーが指導してくれる
- 農機具や農資材を貸してくれる
初心者には、とても魅力的な農園です。

体験農園は、抽選や先着順(特に民間の農園)で決まることが多いので、
気になる人は早めに動いて農園を探すようにしましょう!
例えばシェア畑は、無料の見学会をやっている民間の貸し農園です。